お気に入りを少しずつ集めて使いたいセラミカの食器と私の旅

多分どこかで一度は見かけた事がある食器だと思いますが

私が初めてこの食器に出会ったのは25年前。

ニューヨークのニーマンマーカスというデパートの

通販雑誌の1ページでした。

その頃、私は南仏にはまっていて、

お料理も好きだし、インテリアも、ファブリックも

南仏風のようなものにとても憧れていました。

キッチンもパナソニック(当時の松下電工)のフレンチカントリーシリーズにしました。

で、南仏のプリントのファブリック、レゾリヴァードとかソレイヤードとかの食器だと勘違いして、その雑誌で個人輸入しました。

今でも使っています。

勘違いから始まった、私とセラミカの旅。

その後、今の会社に入って初めて、これがセラミカという食器ブランドで

南仏ではなく、ポーランドの食器だという事を知りました。

暖かい国ではなく、寒い国の食器だった。

だから、オーブン料理とかにも適していて、焼リンゴを作るアップルケースとか

グラタンを作る食器がたくさんある事を知ったのです。

形、柄、がこんなに豊富なブランドはないでしょう。

知れば知るほど、あらゆる種類のセラミカが登場して

でも、それが1点1点かわいいのです。

そんなに安いものではないので、1つずつ買うようになりました。

なんでこんなに種類が豊富で、しかも同じ柄と形のものにまた巡り合えるかはわからない

少量生産であるという事も知りました。

というのも、この柄付けはそれぞれの柄は絵付師の個人個人の柄になっていて

裏面にその番号が書かれています。

うちのセラミカにも裏にその番号が付いています。

本当に、ハンドメイドなのです。よく見れば、HAND MADE IN POLAND とも描かれています。

あまり食器の裏は見ませんから、10年ぐらい気付きませんでした。

そう思うと、25年前に雑誌で見たこのボウルは2度と巡り合えないかもしれない。

そう考えると、25年前に購入したこの柄のボウルが、

大変愛おしく思えるようになりました。

子供たちも昔から、しゃぶしゃぶのごまだれを入れる器として

「いくらみたいな模様のやつがいい!」

と言って、このボウルは人気だったし

夫もヨーグルトを入れて頻繁に使ってる。

使って欲しくないわけではないんです!

普段、たくさん使って欲しい。

だけど、あまり使って欲しくない。

このジレンマを解決する為に

なんとなく食器棚の奥にしまう。

でも、人気の食器は、奥から引っ張り出して使われてしまう。

使ってこそ、食器冥利に尽きる。

これからもそんなお気に入りを見つける、私とセラミカの旅は

まだまだ続きそうです。

先月、8月の暑いさなか、ひろみさんがアウディに乗って

長野県松本市のセラミカショップまで色々買い付けに行ってくれました。

108点入荷しました。

来月はmmis清瀬でもセラミカ展を行います。

またお気に入りが見つかるといいな。

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